Synthesizer V Studio 2 Pro 2.3.0 アップデート
Press Release

Synthesizer V Studio 2 Pro 2.3.0 アップデート

「Synthesizer V Studio 2 Pro 2.3.0」をリリースいたします。

今回のアップデートでは、音素システムを刷新し、全言語共通のX-SAMPA表記に対応しました。また、フランス語・ドイツ語・ポルトガル語・イタリア語の多言語歌声合成に対応したほか、レンダリングの高速化と再現性の向上を実現しました。

Synthesizer V Studio 2 Proをご利用の方は、ソフトウェアを再起動し、表示されるアップデートダイアログの指示に従ってアップデートしてください。

歌声データベースのアップデート

今回のアップデートの新機能の多くは、バージョン205の歌声データベースが必要です。Dreamtonicsのライセンス管理画面から歌声データベースをアップデートしてください。

現在、v205のアップデートはDreamtonicsの歌声データベースのみ対応しています。パートナー企業の歌声データベースへの対応は、後日お知らせいたします。

音素システムの刷新

歌詞から自動変換され、発音の調整に使う「音素」の表記を見直しました。これまで言語ごとの発音記号と独自に拡張したX-SAMPA記号が混在していた音素表記を、言語ごとのシンプルで直感的な音素に置き換えました。従来の表記の不統一を解消し、より覚えやすくなりました。

英語は従来のArpabet記号をほぼそのまま使用し、音節末の「l」を区別するllと、イギリス英語向けの試験的な音素4種を追加しました。日本語は従来のローマ字表記をほぼそのまま使用し、非音節母音を表す-i、-u、-Nを追加しました。中国語(標準語・広東語)、韓国語など、これまでX-SAMPAをベースにしていた言語は、綴りや標準的なローマ字表記に近い記号に変更しました。

既存のプロジェクトの音素は、新しい音素システムに自動的に変換されます。

また、ボーカルフライを表す音素/vf/を全言語に追加し、促音を表す/cl/と区別できるようになりました。/vf/はノートの前後や、母音と子音の間に挿入できます。

全言語共通のX-SAMPA表記

歌詞から自動変換された発音を手動で上書きするための記号として、全言語で共通して使える150種類の標準的な発音記号(X-SAMPA)に対応しました。AIリテイクを何度も繰り返すことなく、発音をより細かく調整できます。

ノートパネルの言語セクションで「音素をX-SAMPAで表記」をオンにすると、発音はそのままで既存の音素がX-SAMPA表記に変換されます。そこから、より幅広い国際発音記号を使って音素を上書きできます。

辞書パネルにも同様のオプションを追加しました。ユーザー辞書の項目を、言語ごとのシンプルな表記とX-SAMPA表記のどちらでも定義できます。Synthesizer Vが対応していない言語を再現したい場合に便利です。

音素候補ウィンドウ

音素の編集中、入力カーソルの上に音素候補ウィンドウが表示されるようになりました。編集中の音素に近い音素を検索して一覧表示します。

レンダリングの高速化と再現性の向上

合成エンジンを大幅に改修し、最新のCPU(高性能コアと高効率コアを組み合わせたCPUを含む)におけるマルチスレッドレンダリングのオーバーヘッドを削減しました。4コア以上のプロセッサでは、前バージョンと比べてレンダリングが30%~50%高速になりました。また、歌声データベースの読み込みをバックグラウンドで行うようになり、複数の歌声を使用するプロジェクトの読み込みが大幅に速くなりました。

さらに、v205の歌声データベースでは、ノートの位置をわずかに変更しただけでピッチや音色が大きく変化することがある問題を解消しました。これにより、一部のノートで急に音量が下がったり、レンダリングの開始位置によって歌声の品質が変わったりすることがなくなり、予測どおりの再現性のあるレンダリング結果が得られるようになりました。

その他の改善

ネイティブスピーカーからのフィードバックをもとに、韓国語の歌詞から音素への変換を改善しました。この改善は既存の歌声データベースにも適用され、歌声データベースのアップデートは不要です。 英語、スペイン語などで、従来の「+」記号に加えて、ノートの先頭または末尾のハイフンも音節の区切りとして扱うようになりました。 Instrument Xで先行して導入した機能の一部を、Synthesizer Vにも追加しました。「ノートと一緒にパラメータも移動」オプションや、複数のトラックをまとめて削除・複製する機能などが利用できます。

Vocoflex

ボーカルをインポート、録音、ブレンド、モーフィング、置き換え、変換し、思いのままの声に仕上げることができます。

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